ある職場の食事風景

23 3月

午前11時40分
上司の動向に目を配り始める。まだ食事に立つ様子はない。まだ仕事を進められそうだ。

午前11時50分
部長が立ち上がる。
「メシ行くか」
はい!と高らかに返事をし、グループの全員に「食事です」と囁く。
全員手を止めて立ち上がり、部長の後を追う。総勢13人。

上司2名の後に続くが、エレベータホール前ではアウトから華麗に追抜き、ボタンを先に押す。

午前11時55分
社員食堂に着く。食べるものを選んでいる余裕などない。提供時間が短く、行列が少ない、速く食べられるメニューを選択する。
ラーメンは基本的に混雑、うどんはロットで茹でるのでロットの谷間に当たらなければ良し。
オススメは定食だ。既にお皿に盛り付けてあるので提供時間の短さに定評がある。
全ては上司より先に会計するためだ。

会計を済ませた後は直ちに13名が座れる座席を探す任務が待っている。
エアコンの下は避けるべし。極力レジに近い座席を選ぶべし。

無事に席を確保出来た後は、上司の到着を立ったまま待つ。目があったら高々と挙手する。
全員揃ったところで、初めて着席できる。

12時00分
部下をイジることを重要なコミュニケーションと勘違いしている残念な上司の話ににこやかに応じるだけの簡単なお仕事です。
話の間隙を突くように、食べ物を流し込む。過度に熱い食べ物は避けるべきだったと後悔する。カレーうどんなどもってのほか。

12時05分
上司より早く食べ終えた後は、いつ終わるか分からないゴルフ話にニコニコし続ける。会話中に携帯メールを確認するなど言語道断。

12時10分
ようやく上司の話が終わり、上司が立ち上がる。ここで立ち上がるのは素人の証。通は上司が自分の後ろを通るのをジッと座ってやり過ごす。

エレベーターホールで今度は上司をインから追抜き、ボタンを押す。

12時13分
着席後は上司に直ちにコーヒーを出す。これで一連のフローは終了。

外出せず座席にいる場合は、全員一緒にランチです。一人ランチなどという反社会的行動は認めるわけにはいきません。
その間、電話は他のグループの人が出てくれるでしょう。
お弁当を持ってくるという独自路線を走ろうとする者もいますが、食事に行くタイミングを見計らい、事前に温めておくように指導しています。
そうすれば、皆と一緒に食べられない理由はないですもんね?

さぁ、今日も楽しいランチタイムが近づいてきましたよ。

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